IAEA決議にイランが対抗措置

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共同通信

 【ドーハ共同】イラン外務省報道官は20日、国際原子力機関(IAEA)の理事会がイランの未申告施設からウラン粒子が検知された問題で、イランに説明を求める決議を採択したことに対抗措置を取ったと発表した。原子力庁がIAEA査察官の立ち会いの下、中部ナタンズとフォルドゥにある核施設で「いくつかの活動」を始めたという。

 ウラン濃縮に使う高性能遠心分離機の増設や濃縮ウランを増やしている可能性がある。イラン核合意修復に向けた米国とイランの間接協議は停滞しており、さらなる悪影響を与えそうだ。報道官は「イランに圧力をかける政治的な目的があるがイランは屈しない」と強調した。