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共同通信
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地下鉄サリン事件などを起こしたオウム真理教に対する1995年の解散命令請求の関連記録を、東京地裁が廃棄していたことが24日、地裁への取材で分かった。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令請求が現在焦点になる中、宗教法人法に基づき解散を命じた数少ない先例の記録廃棄が判明したことで、裁判記録の適切な保存を求める声がさらに強まりそうだ。
地裁によると、廃棄は2006年3月8日。裁判記録を巡っては、各地の家裁で重大少年事件の記録廃棄も発覚している。最高裁は、史料的価値の高い記録は、保存期間満了後も保存しなければならないとしている。