電子取引、過去最高の売上高
ブラックフライデー、後払い決算増加で91億ドル超
アドビ・アナリティクスによると、今年のブラックフライデーの電子取引(EC)売上高は91億2000万ドルと、過去最高を記録した。28日、CNNが報じた。
昨年比で2.3%増。電気製品、スマート電化製品、おもちゃ、運動器具などが売れ筋だった。この数字は値上げを加味していない。同社ではインフレ調整を行っても、過去の数字を上回っているはずだと分析している。消費を煽ったのは「バイ・ナウ、ペイ・レーター(BNPL)」と呼ばれる後払い決算。前週より80%も増えた。ただし、消費者の債務が膨れ上がり、不透明で規制もないとの批判も出ている。家具や白物家電の売れ行きは鈍かった。インフレ下、消費者は財布のひもを締め、ターゲットを絞っているようだ。専門家は金額を制限しやすいギフトカードや現金を贈ることも多くなっていると指摘する。
今年はアマゾンや10月にもプライムデーを実施し、ウォールマートやターゲットも早々にECで値引きを提供して消費前倒しを狙った。しかし、消費者は感謝祭後に買い物をする行動パターンを忘れていないようだ。アドビは28日のサイバーマンデーの売上高を昨年比5%増の112億ドルと見込んでいる。全米小売業協会(NRF)は、ホリデーシーズンの売り上げは昨年比8%になると予想している。
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