通常兵器の衝突も回避を

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共同通信
ロシアのラブロフ外相(ロイター=共同)

 ロシアのラブロフ外相は11月30日、核保有国の間では通常兵器による軍事衝突も回避する必要があるとの認識を示した。同時に、ロシアが侵攻したウクライナに最新兵器を供与し続ける米国主導のNATOがロシアとウクライナの紛争を長引かせていると批判した。

 モスクワで開かれた研究者らとの会合であいさつしたラブロフ氏は、今年1月に米国、中国、ロシア、英国、フランスの核保有五大国が核戦争や軍拡競争を防止するための多国間外交強化を表明した共同声明はロシアが主導したと説明。たとえ通常兵器であっても核保有国同士の衝突は「制御不能な緊張の高まりを生みかねない」と強調した。