連邦政府、MTAに条件付き認可
グラセン地下へのLIRR乗り入れ
米連邦鉄道局(FRA)は今週、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が進めているグランド・セントラル・マディソン(旧名イーストサイド・アクセス)プロジェクトに関し、義務付けられた安全技術の設置が遅れているにもかかわらず、条件付きでの年内開業を認める意向を明らかにした。ゴッサミストが29日、伝えた。
プロジェクトは、マンハッタン区のグランド・セントラル・ターミナル地下にある新駅に、ロングアイランド鉄道(LIRR)の列車を乗り入れることを目的としたもので、今年の年末までに完成するとしていた。ただ、MTAは今月初め、大型のアムトラック列車がイーストリバーの新トンネルに入るのを自動的に防ぐシステムの技術が間に合わないとの意向を政府に伝えた上で、来年3月までこの案件について免除するよう求めていた。
これに対し、FRAは25日、MTAに対し「列車の運行を開始できるものの、来年2月25日までに安全技術導入しなければならない」と通達し、期限を延長することはないとした。同時に、FRAはMTAが①毎週、安全報告書を提出する②マンハッタンに向かう列車の速度を、時速45マイルに減速させるーなど6項目を満たしさえすれば、安全技術が導入されなくても、運行の安全性は保たれるとの認識を示した。
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