首相、防衛強化へ説明重要

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共同通信
参院予算委で答弁する岸田首相=1日午後

 岸田文雄首相は1日の参院予算委員会で、政府が進める防衛力強化を巡り、透明性を確保した上で「周辺国に説明していくことが重要だ」と述べた。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済新法に関し、法人が寄付を勧誘する際に自由意思を抑圧しないなどとする配慮義務を禁止行為にすることは困難だとの認識を示した。

 参院予算委は、政府の総合経済対策の裏付けとなる第2次補正予算案に関する質疑を実施。予算案は2日の参院本会議で可決、成立する見通しだ。

 首相は、配慮義務を禁止行為とすれば、行政措置や刑事罰の適用につながり日本の法体系では要件の明確化が必要となると指摘した。