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エイズ撲滅、道半ば
NY州で昨年のHIV新規感染者2123人

「世界エイズデー」の1日、ニューヨーク州の医療関係者は2021年のエイズウイルス(HIV)新規感染者は2123人で、10年ほど前に撲滅努力を開始してから37%減少したと発表した。同日、スペクトラム1が報じた。
エイズウイルスの新規感染者は20年から21年にかけて微増したものの、14年からは減少傾向にある。この日記者会見に臨んだホークル知事は「大幅な進展はあるものの、撲滅までにはさらなる努力が必要だ」と指摘。「亡くなった人をともらい、エイズと戦う人々をうやまい、撲滅努力を続ける決意を新たにしたい」と前を向いた。州では当面の目標として、向こう数年間で新規感染者を半減させることを挙げている。そのため抗HIV薬のアクセスを拡大、感染予防を強化する計画だ。ホークル氏はこうした努力に人種間で差異があり、それが目標達成の妨げになるとの懸念を述べ対策を講じることを表明した。
州議会では法改正の動きもある。現行の州法では、性行為で性感染症をうつした者は軽犯罪となる。実際に起訴されることはまれ。ただし、ジェシカ・ロドリゲス=ロハス下院議員は「この州法があっても感染削減にはならない」と主張。前科抹消も含めて当該州法の廃止を求めていく意向を明らかにしている。
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