12月3日 編集後記

編集部が気になった1週間の出来事

 

編集後記

 皆さん、今週も一週間おつかれさまでした。今週は、日本に来ています。日本は、ワールド・カップの盛り上がりがすごいですね。対スペイン戦での劇的な逆転勝利でBest 16を決めた金曜はもちろん、週末にかけても、多くのテレビがこの話題で盛り上がっていますし、街を歩いていても、(たぶんあまり普段はサッカーをおしていない)スポーツ店が日本代表ユニフォームの特売を大声でしていたりします。土曜日にSports Pubに行っても、まだまだ金曜早朝の余韻が感じられるほどでした(テレビに流れていたのは、中京競馬でしたが。。。)。

 今回のワールド・カップのメンバーを見て改めて思ったのですが、日本のサッカーの国際化はすごいですね。スペイン戦先発イレブンのうち8人が、代表26人のうち19人がヨーロッパ各地でプレーしているんですもんね。その中でも、ドイツで活躍されている方が8人と最も多く、日本にいるとドイツは12時間も離れた“遠い国”ということになるかもしれませんが、特にBundesligaで活躍する選手たちにとっては、“常日頃から同じリーグでやっている選手たちとの試合”ということで、試合の“景色”もだいぶ違うんでしょうね(やっぱり、相手を日常的に知ってるのと知らないとでは、だいぶ違いますよね。)日本選手のヨーロッパ進出にあたって、ドイツが果たした役割がいかに大きいかということに関して、ESPNの面白い記事(Will Japan’s plethora of Bundesliga players be the secret weapon for FIFA World Cup clash with Germany?)がありましたので、よろしければ、ご覧ください。Budesligaでは、1977年の奥寺康彦さんにはじまり38人もの選手が行っているようです。(明治維新後の殖産興業だけでなく、サッカーの分野でも、日本はいろいろとドイツにお世話になっているようですね。)

 ドイツ戦に続き、スペイン戦でも、森保采配が印象的でした。後半開始時に投入された堂安選手と三苫選手が試合の流れを変え、逆転劇にも大きく貢献しました。以前のように3人交代制であれば、なかなか後半早い段階で2人も同時に変えるというのは無かったように思うのですが、5人交代制となり、投入される選手が増えたことによる戦略の変化数も含めて、見ている側がゲームから受けるダイナミックさも変わったように思います。(ただし、5人交代制になって、実際の得点数が増えたか、というとそこに明確な相関性はないようです。また5人交代制は、優秀な選手を取りやすいbig teamsがより有利になると言われていましたが、試合における交代数にもバラつきがあり、強いチームほど選手交代はゲームの終盤に行われる、ということも含めて、big teamsへの有利さも明確には表れていないようです。もちろん、そもそものベンチがあついという意味では、そもそもbig teamsの方が有利であることには変わりはないと思いますが。。。)

 なかなかアメリカにいて、サッカーを見ることがなかったのですが(子供たちの運動としては、極めて人気ですけどね)、日本に来て、改めてサッカー観戦の身近さを実感しているところです。Best 16入りを受けて、今週もますますサッカー・トークが盛り上がると思いますので、しっかりとキャッチ・アップしておかねばと思っているところです。(アメリカのオフィスでの月曜のNFL talkと同じ? 同じくBest16入りしたアメリカは、残念ながらオランダに負けてしまったので、もうこの日曜は普通のNFL Sundayに戻るんでしょうね。)次回2026年World Cupは、北米大会ということで、NY/NJでも試合が行われますので、皆さんも4年後にむけて、この機会に日本の熱気を、輸入してみてはいかがでしょうか?

 では引き続きよい週末をお過ごしください。

編集部より


今週の1枚

W杯の日本対スペイン戦をNY市内のパブで観戦し、日本の勝利を祝う人たち️🌟⚽️

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