リアルID提示義務、再び延期 2025年5月まで

 

 

リアルID提示義務、再び延期

2025年5月まで

 

Photo: 米国土安全保障省公式ウェブサイトよりスクリーンショット
ニューヨークのラガーティア空港のセキュリティーゲート=2022年7月(Photo: 本紙)

 

 米国土安全保障省(HSI)は5日、リアルID提示義務を2025年5月7日まで遅らせると発表した。6日、ニューヨーク・タイムズが報じた。

 2001年の米同時多発テロ(9.11)後ハイジャック防止のため05年に成立したリアルID法。もともと08年に施行する予定だったが複数回延期され、コロナ下でさらに23年5月まで延びていた。施行後は空港の保安検査所でリアルIDおよびリアルID発行基準に沿った運転免許証ならびにパスポートなどの米運輸保安庁(TSI)が認めた身分証明証を提示することが18歳以上の旅行者に求められる。星型のリアルIDシールのない州政府発行の運転免許証だけでは検査所を通過できなくなる。

 今回施行をさらに遅らせたのはリアルID発行を巡って、混乱が生じているため。ニューヨーク州やミシガン州では、リアルIDの代わりに、その発行基準に沿った強化型運転免許証(EDL)を入手する選択肢がある。ただしシールは星型ではなくは国旗だ。一方、ワシントン州のようにEDLのみで、リアルIDを発行していない州もある。連邦政府はリアルIDが十分浸透しておらず、施行は時期尚早と判断した。HSIの報道官は「コロナ下で過去2年、リアルID発行が遅延した。州政府に十分な猶予を与えることが必要だ」としている。

 


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