中国の軍事動向「秩序への挑戦」

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共同通信
中国の動向に関する日本と米国などの情勢認識

 政府は、今月に改定する外交・安全保障政策の長期指針「国家安全保障戦略」で、中国の軍事動向を国際秩序や同志国への「挑戦」と明記する調整に入った。国家安保戦略で「脅威」と位置付けるよう求めた自民党内の強硬論を踏まえ、同戦略の下位文書の国家防衛戦略に、日本のEEZへのミサイル発射に絞り「脅威」と記す案もある。政府筋が7日、明らかにした。

 岸田首相は11月の日中首脳会談で、建設的で安定的な関係の構築で合意。重要な政治文書と位置付ける08年の共同声明には「互いに協力のパートナーであり、脅威とならない」と記載。脅威と表現するわけにはいかないとの判断もあるもようだ。