田上長崎市長、5選不出馬を表明

Published by
共同通信
長崎市議会で、今期限りでの退任を表明する田上富久市長=9日午前

 長崎市の田上富久市長(65)は9日の市議会で、来年4月の任期満了に伴う市長選に立候補せず、4期目の今期限りで退任すると表明した。「街づくりは10年単位で考える必要があり、新しいリーダーの下で進めるべきだ」と述べた。任期中、「長崎を最後の被爆地に」と核兵器廃絶を国内外で訴え続けてきた。

 田上氏は1980年に市役所に入庁。市職員だった2007年、前市長の伊藤一長氏=当時(61)=が選挙期間中に殺害されたことを受けて立候補し、初当選した。

 市長選には長崎市の会社経営原拓也氏(54)が立候補を表明している。