LGBTQバー、ランドマークに認定
ストーンウォール事件の近く、ゲイ解放運動
1969年、ゲイ解放運動が広がるきっかけになり、後のプライド・パレード開催につながったストーンウォール事件。現場となったグリニッジ・ヴィレッジ(マンハッタン区)の「ストーンウォール・イン」近くにあるLGBTQバー「ジュリアス」が、ニューヨーク市のランドマーク保存委員会から「個別ランドマーク」の認定を受け、正式に市の歴史に刻まれることになった。ゴッサミストが7日、伝えた。
事件の3年前にあたる66年、ゲイへのサービスを拒否するようバーテンダーに求めた州酒類局に対し、ゲイの権利団体がジュリアスで「シップイン」と呼ばれる抗議イベントを開催した。警察から度重なる嫌がらせや営業妨害を受けていたという。
2015年にニューヨーク州歴史登録財に指定された後、翌16年には国家歴史登録財に登録されたのに続き、今回は新たに市のランドマークに指定された。これにより、改築や再建、解体、新築など建物に影響を与える際は、保存委員会の承認を得ることが必要になる。
アダムズ市長は、声明で「かつて、ニューヨーカーがセクシュアリティを理由にサービスを拒否された場所を称えることは、既に明らかになっている『LGBTQの人たちは、われわれの街のどこでも歓迎される』ということを、一段と強めることになる」と評価した。
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