豪華クルーズ船が通年運行に
NY発、カリブ海やバハマへ
ニューヨーク市のアダムズ市長は7日、ヨーロッパ最大のクルーズ会社であるMSCクルーズがブルックリン区内のターミナルからカリブ海などへ運行する船を、来年4月から通年運行にすると発表した。8日、amニューヨークが報じた。
同社はスイスが本拠で、世界で3番目に大きいクルーズ運行会社。この度、新しく豪華客船「MSCシースケープ」を導入した。記者会見に臨んだアダムズ氏は「年間を通じてのクルーズ船運行は、ニューヨーク市の観光の目玉となる。我々の経済にも大きく貢献する」と述べた。
年間21万9000人が利用し、市に1億200万ドルの経済効果をもたらすと目論んでおり、1万人の新規雇用も見込んでいる。さらに、MSCクルーズは市に23万6000ドルを寄付することを決定。市ではブルックリン区内のコミュニティー・ガーデン拡充や公立校の7年生が国連で国際問題について学ぶ「NYCジュニア・アンバサダー」プログラム推進に活用する意向だ。
クルーズ船の行き先はカリブの他、バハマ、フロリダ、バミューダ、カナダ、ニューイングランド地方。市経済開発公社(EDC)のアンドリュー・キンブルCEOは「クルーズ業界は多くの雇用を支えており、市の経済に不可欠だ」と指摘。「市の観光がコロナ前に戻りつつある中、大いに役立つ」と続けた。
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