オレンジと黄色の座席「お役御免」
NY地下鉄、28年までに最新型に交換
ニューヨーク地下鉄の座席が、オレンジと黄色のプラスチック型から徐々に変わっているのにお気付きだろうか。1970年代から運行されている年代物の「会話型座席」を持つ古い旧型車両は、2028年までに最新鋭の車両に取って代わられる。ゴッサミストが8日、伝えた。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)によると、サービスの信頼性が低い旧型車両に比べ、新型車両の故障頻度は半分程度に抑えられるという。両側に固定座席とベンチと折りたたみ式座席が設置。車両の端には、車椅子の乗客らが使用できるスペ-スを用意している。
MTAのリチャード・デイビー社長は「すべての良いものには終わりがある」と一部乗客から寄せられているノスタルジーを認めた上で、幅が広いドアの導入で乗降スペースを増やすとともに、電子信号・列車停止技術などの最新型システムを取り入れることで、遅延を防ぎ運行効率を高めるとの認識を示す。
旧型車両は現在B、D、N、Q線で使用されており、マンハッタン橋を渡りながらイーストリバーや摩天楼などを眺めることができる。会話型座席の配置は、118年前の地下鉄開業時から用いられ、当時は座席に布が張られていた。会話が容易なことに加え、前の座席に足をかけたり、バッグを置いたりすると「ほっといてくれ」というメッセージにもなる一方、座席占拠などのマナー悪化が指摘されている。
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