「核抑止論を疑おう」

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共同通信
シンポジウムで発言する「核政策を知りたい広島若者有権者の会」の高橋悠太共同代表(中央)。左は核廃絶地球市民集会ナガサキの朝長万左男代表=11日午後、広島市

 今年開かれた核兵器禁止条約と核拡散防止条約(NPT)に関する二つの国際会議の結果を踏まえ、被爆者やNGO代表者らが11日、核なき世界の実現に向けたシンポジウムを広島市内で開いた。登壇者からは「核抑止論を疑うことが必要」との声が上がった。

 「核なき世界基金」が主催。被爆者で核廃絶地球市民集会ナガサキの朝長万左男代表(79)は「今後の核軍縮は核禁止条約とNPTの相互関係が重要だ」と話した。

 「核政策を知りたい広島若者有権者の会」の高橋悠太共同代表(22)は「核抑止は互いに脅しあっている状態。今求められるのは核抑止を疑ってかかることだ」と強調した。