宮城・大川小の映画、地元初上映

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共同通信
宮城県石巻市大川地区で上映された、佐藤そのみさん製作の映画「春をかさねて」=11日午後

 東日本大震災で宮城県石巻市立大川小に通う妹=当時(12)=を亡くした会社員佐藤そのみさん(26)が製作した映画「春をかさねて」とドキュメンタリー「あなたの瞳に話せたら」が11日、舞台となった同市大川地区で初めて上映された。遺族や生存者の心の内に焦点を当てた2作品に、住民ら約200人が静かに見入った。

 大川小では、2歳年下で6年生だった妹みずほさんを含む児童・教職員84人が犠牲になった。佐藤さんは市内の高校を卒業後、日大芸術学部映画学科に進学。「大好きな大川の景色を収めたい」と2019年に映画を撮影し、東京や仙台市などで上映会を開いてきた。