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共同通信
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【ワシントン共同】米モデルナとメルクは13日、皮膚がんの一種「メラノーマ」で開発中の、患者の特徴に合わせて作る「個別化がんワクチン」を既存のがん免疫治療薬と併用すると、薬単独の場合よりも再発や死亡のリスクを44%減らせるとの臨床試験結果を公表した。
がんは遺伝子の変異が蓄積して発生するが、変異の組み合わせは個々の患者で異なる。ワクチンは、患者のがん細胞の遺伝情報を解析し、その特徴に合わせた遺伝物質「メッセンジャーRNA」を作って接種するもの。患者自身の免疫細胞に、がんの特徴を最大34種伝え、攻撃を促す。
来年には規模を拡大した試験をする。