重点転換、ゼロコロナから治療に

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共同通信
病院の発熱外来の入り口に立つ防護服姿の医療関係者=14日、北京(共同)

 【北京共同】中国で新型コロナウイルス対応を担う孫春蘭副首相は、今後の新型コロナ対策について「考えを転換し重点を感染防止から治療に移す」と表明した。共産党機関紙、人民日報が14日伝えた。感染まん延を前提に医療拡充や医薬品供給の確保を急ぐ姿勢を鮮明にした。習近平指導部は「ゼロコロナ」政策終了を正式には宣言していないが、同政策には人民日報も触れておらず、事実上崩壊している。

 政府は14日、ワクチンの4回目のブースター接種を進めることも発表。人民日報によると、孫氏は「目標は重症化を防ぐこと。防疫と社会経済の発展を高い効率で同時に進める」と述べた。