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共同通信
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関西電力の森望社長(60)が14日、共同通信のインタビューに応じ、小規模な太陽光発電設備や蓄電池を遠隔で制御し、一つの発電所のように機能させる仮想発電所(VPP)事業を手がける新会社を来年にも設立すると表明した。地域に分散するエネルギー源をまとめ、電力需給の逼迫時や不安定な再生可能エネルギーの調整力として活用する。
企業や家庭に点在する発電設備や蓄電池、電気自動車などを情報通信技術で集約。関電が司令塔となり、需要ピーク時は蓄電池の放電や機器の運転抑制を指示し、電気が余っている時は充電を促す。森氏は「一方通行の電気の流れが多方向に変わる」と語った。