NYPDの証拠品管理倉庫で火災 消火に数日、押収車両や証拠品焼失か

 

 

NYPDの証拠品管理倉庫で火災

消火に数日、押収車両や証拠品焼失か

 

消火活動が行われている火災現場の様子(Photo: FDNYの公式ツイッター(@FDNY)より)
消火活動が行われている火災現場の様子(Photo: FDNYの公式ツイッター(@FDNY)より)

 

 ブルックリン区レッドフック地区にあるNYPDの倉庫で13日、火災が発生。押収した車両や迷宮入りの事件のDNAを含む多くの証拠品が焼失した。同日、ニューヨーク・タイムズが報じた。

 この倉庫で働く委託業者の社員が車両保管部所の棚から火が出ているのを発見。午前10時半、消防局(FDNY)に通報した。ガワナス湾には消防艇も出動。消防士140人が消火にあたったが、倉庫には窓やドアがほとんどなく、消火活動は困難を極めた。鎮火には数日を要するとみられている。

 屋根が焼け落ちた部分もある。倉庫内の物品は焼失したものも多く、そうでなくても何らかの損傷を受けていると消防関係者は話している。

 NYPDは、捜査の過程で押収した車両や迷宮入りした殺人事件のDNAを含む証拠品をこの倉庫に保管していた。中には30年前の事件に関するものある。ただし、婦女暴行事件のDNAは別途保管していて無事。マドレー刑事部長は「保管品リストと照らし合わせ、損害の全容を明らかにすると説明。人権擁護団体リーガル・エイド・ソサエティー(LAS)の広報担当者は「どの事件の証拠品が影響を受けたかの通知があるはず」と話している。2012年の大型ハリケーン「サンディ」でもNYPDの倉庫が浸水し、捜査中の証拠品が破損したことがある。

 


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