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共同通信
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4月に起きた北海道・知床半島沖の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故で、運輸安全委員会は15日、船首付近のハッチからの海水流入が原因だとする経過報告を公表した。船内を仕切る隔壁に開口部があり浸水が広がったと指摘。国土交通省は小型旅客船の安全強化策として、水を通さない隔壁の設置義務化などの検討を始めた。12月中に有識者会議を開きとりまとめを目指す。
報告によると、カズワンのハッチのふたは四つの固定具をレバーで回し、船体側に密着させて閉鎖する仕組み。船体側の留め金のうち2カ所で上部に摩耗が見つかり、下部の正しい位置に固定具がかからなかった可能性がある。