Published by
共同通信
共同通信
【チュニス共同】大統領権限が大幅に拡大された北アフリカのチュニジアで17日、議会(定員161)選挙が行われた。議会の役割は7月に承認された新憲法で制限され、大統領が強権体制の確立を進めた。民主化の後退が懸念され、大統領に反対する主要政党はボイコット。国民の政治不信も重なり投票率は低迷しそうだ。
チュニジアは2011年に中東、北アフリカを席巻した民主化運動「アラブの春」発端の地。17日は独裁体制に抗議する男性が焼身自殺を図った日で、当時この日から反政府デモが拡大した。唯一の成功例と世界が注目したチュニジアの民主化は岐路を迎えている。