性売買「現場の地獄」を告発

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共同通信
著書「道一つ越えたら崖っぷち」を手にするポムナルさん=11月、ソウル(共同)

 韓国で20年余り性売買(売買春)を経験してきた女性が、自身の人生を赤裸々につづった本「道一つ越えたら崖っぷち」を出し、このほど日本語訳が出版された。著者ポムナルさんは、買春する側や業者側の視点では理解されない「性売買の現場の地獄を告発したかった」と話し、性売買や性暴力がなくなることを願う。

 「ポムナル」は「春の日」を意味する韓国語のペンネーム。年齢を公表していないが、10代後半だった1988年ソウル五輪の頃から売春を始めた。

 「自分の快楽のために誰かを暴力の犠牲に追いやることのない世界になってほしい」などと訴えた。(ソウル共同)