架空パイロットが英雄に

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共同通信
キーウ市内の建物に描かれた「キーウの幽霊」の壁画。前線から戻ったウクライナ軍兵士が写真を撮影していた=11日(共同)

 【キーウ共同】侵攻したロシア軍機を首都キーウ(キエフ)上空で次々に撃墜したウクライナ空軍の英雄として交流サイト(SNS)上で有名になった架空のパイロット「キーウの幽霊」が国民の士気を支えている。キーウの街頭には大きな壁画が登場。邦人が描いた漫画も人気を集めている。

 ウクライナ政府も当初は「幽霊」に便乗し、ミグ29戦闘機を巧みに操る空軍のすご腕パイロットとして「ロシアにとって悪夢のような存在だ」とSNSで拡散していた。

 しかし4月、その正体は3月に戦死した少佐(29)だったという情報が拡散。空軍はこれを否定し、架空の人物だと認めた。