阪神大震災、次世代に記憶伝える

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共同通信
「慰霊と復興のモニュメント」で、母中野みさ子さんの銘板を取り付ける十倉佐代子さん(手前)ら=17日午後、神戸市中央区(代表撮影)

 来年1月に発生から28年となる阪神大震災の犠牲者らの名前を掲げた「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)で17日、6人の銘板を加える式典が開かれた。遺族らは「名前を入れることで次世代に震災の記憶を伝えたい」と話し、白い菊の花を手向けて静かに祈った。銘板に刻まれたのは5035人になった。

 兵庫県三木市の十倉佐代子さん(67)は、倒壊した同県芦屋市の自宅で亡くなった母中野みさ子さん=当時(73)=の名前が記された銘板を大切そうに握りしめ、モニュメント地下の「瞑想空間」の壁に取り付けた。「(追加で)たくさんの人と一緒にいられるのはうれしいと思う」と話した。