「遺留物なし」改めて主張

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共同通信

 愛知県豊川市で2002年、当時1歳10カ月の男児が車で連れ去られ殺害された事件で、殺人などの罪で懲役17年が確定し、今年8月に満期出所した田辺(旧姓河瀬)雅樹さん(55)の再審開始を求める弁護団は19日、確定判決が男児を乗せたと認定した田辺さんの車に男児の遺留物が残っていなかったと改めて主張した。

 後藤昌弘弁護団長は19日、名古屋高裁に最終意見書を提出した後の記者会見で「(男児を車で連れ去ったとする捜査段階の)自白の内容の不自然さをもう一度考えてもらいたい」と訴えた。