福祉法人理事長「誰が責任取る」

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共同通信
記者会見で質問に答える社会福祉法人「あすなろ福祉会」の樋口英俊理事長=19日午前、北海道江差町

 知的障害者のカップルに不妊手術や処置を求めていた北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」が19日、記者会見を開いた。樋口英俊理事長らは処置が当事者の「選択」だったと繰り返し強調。「子どもが『誰が責任を取るの』となったらどうするのか」「誰も不幸せになっていない」などと述べ、時折、語気を強める場面もあった。

 会見は同福祉会の会議室で同日午前から正午過ぎまで行われた。樋口理事長は、これまで処置を受けた8組16人は全員子どもを望んでいなかったとし、梅村雅晴常務理事も「本人らは子育てはできないと分かっている。自分たちの生活だけでいいと判断してきた」と説明した。