不妊処置巡り全道調査へ

Published by
共同通信

 北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」(樋口英俊理事長)が運営するグループホームで、結婚や同棲を希望する知的障害者が不妊処置を受けていた問題で、道の鈴木直道知事は21日までに、他の施設でも同様の事例がないか確認する全道調査を来月実施する方針を明らかにした。

 道は問題発覚後、事実確認を進め、19日以降、樋口理事長らへの聞き取り調査も行った。ただ、法律はグループホームで暮らす障害者の出産、育児を想定しておらず支援制度も整っていないことから、対策を検討する上で障害者の福祉サービスの全道的な実態把握が必要と判断したもようだ。