高橋元理事、電通側に執拗要請

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共同通信
左から高橋治之被告、青木拡憲被告、青木宝久被告(AOKIホールディングスHPから)

 東京五輪・パラリンピック汚職事件を巡り、計2800万円の贈賄罪に問われた紳士服大手AOKIホールディングス(HD)前会長青木拡憲被告(84)ら3人の東京地裁の初公判で、検察側は22日午後、スポンサー契約の早期締結などを依頼(請託)された大会組織委員会元理事高橋治之被告(78)=受託収賄罪で4回起訴=が広告大手電通の関係者に執拗に働きかけた実態を詳述した。

 検察側は冒頭陳述で、組織委会長だった森喜朗元首相(85)が高橋被告にスポンサー集めを任せていたとし、森元首相への意見具申や組織委局長への働きかけなどを職務にしていたと指摘した。高橋被告は電通の元専務。