
今年は暖冬かもしれないと油断していましたが、いつの間にかダウンコートが必要となる空気に支配されていることに気づきました。
サンクスギビングデーでは、澄み渡る青空のもと人気のバルーンたちが街を練り歩き、人々の歓声が街の活気を体現しているようでした。今年のビッグゲストはマライア・キャリー。会場は大いに盛り上がりました。翌日のブラックフライデーでは、コロナ以降オンラインが主流となったためか、以前のように明け方のお祭り騒ぎのような賑わいが減って、少し寂しい気持ちです。
このブラックフライデーが終わると、一気に街はクリスマス一色に染まります。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーも翌週の水曜日には点灯し、街中のディスプレイも華やかに彩られ、ニューヨークでクリスマスと年末を過ごそうとやって来る、世界中の観光客達の目を楽しませてくれます。
ニューヨークでは様々なカウントダウンイベントが行われます。
セントラルパークのカウントダウン花火やミッドナイトマラソン、自由の女神周辺での花火。そして何といっても、タイムズスクエアでのカウントダウン花火と、ボールドロップがあまりにも有名です。

最初のボールは1907年に設置され、大きさはたった1.5mほどで鉄の玉にライトがつけられていました。今では2688個のクリスタルに囲まれた直径約3.6m大きさのボールが、18時にはポールの上に上がり、23時59分にボールがゆっくりとカウントダウンと共に降り始め、0時になると同時に下に到着、1トンもの紙吹雪がお祝いの観客達の頭上に降り注ぎます。

このカウントダウンをタイムズスクエアの真ん中で楽しもうと思うと、午後2〜3時ぐらいからスクエアの真ん中あたりで場所を決めて立って待つことになります。人の多さに応じて道路はどんどん封鎖されて行き、途中でトイレにも行けなくなります。一度でもその場を離れれば二度と戻れません。その為おむつをしている人もいるという噂も。
優雅に過ごしたい人には、隣接するマリオットマーキースホテルのラウンジや48丁目と7番街にあるRラウンジから真正面にボールドロップを観られるガラパーティーなどもあって、一生に一度のスペシャルな体験も用意されています。Rラウンジは入場だけで$1400、一番窓に近い席は1席$6000だそうですので、本当に大事な記念年などに行ってみるのも一興かもしれません。
ゆっくりされたい方は、テレビやネットでタイムズスクエアから中継されているカウントダウンライブを観ながら、あったかい部屋で家族や友人と鍋パーティーをしながら楽しむホームパーティーカウントダウンがおススメです。
皆様は年末、どのようにお過ごしになるご予定でしょうか?ようやくパンデミックの影が薄くなった年越しを楽しく過ごされ、新たな年をご健康に迎えられますことを、心からお祈り申し上げております。また来年もどうぞよろしくお願い致します。

取材・文/MADOKA
日本発の国内・海外添乗員としての経験を経て、ニューヨークでアウトバウンド、インバウンドの両面から旅行業界に携わる。現在はVIPアテンドを務めながら、グループ専門のB2Bランドオペレーターのニューヨーク支店長として、企画から手配にいたるまで幅広い業務を行っている。大好きなニューヨークを、是非皆さんにも楽しく味わって頂きたい♪
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