電通過労自殺7年、母親が手記

12/24/2022

　広告大手電通の新入社員高橋まつりさん＝当時（24）＝が長時間労働やパワハラに苦しみ、自殺してから25日で7年となった。母幸美さん（59）は手記を公表し「命より大切な仕事はない。経営者は、働く人が生き生きと健康に働ける環境を整備する義務があるのを忘れないで」と訴えた。

　手記では、連日の深夜残業や徹夜勤務を強いられ「いつ寝ればいいのか分からない」「体が震える」と漏らしたまつりさんの姿を振り返った。生きていれば31歳。「はじけるような笑顔、『お母さん大好き』と抱き締めてくれたあのぬくもりを決して忘れない」と心情をつづっている。