斜面えぐれ、赤土むき出し

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共同通信

 集落の裏山の斜面がごっそりとえぐれ、赤い土がむき出しになった。大みそかの31日未明、山形県鶴岡市で大規模な土砂崩れが発生。暗闇の中、住宅も巻き込まれたとみられ、親戚の安否を気遣う人が現場に駆け付け「全部やられてしまった」と言葉を失った。

 現場は県道沿いで田畑が広がる。土砂は家屋をのみ込み、屋根や柱が原形をとどめずに道路にまでなだれ込んでいた。

 親戚の男性と連絡がつかず様子を見に来たという、同市の無職石塚三男さん(62)は「ここは昔から地盤が緩いと言われていたが…。心配だ」と漏らした。