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共同通信
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1923(大正12)年9月1日に起きた関東大震災から2年前後を経た時期に、復興が進む東京の都心や下町を撮影した古写真が、4日までに見つかった。10万人以上の犠牲者を出した大惨事から立ち直り、首都再建に取り組む工事の様子などを活写した貴重な記録。震災100年の節目に当たり、研究者らは「被災状況を撮った写真は多いが、復興過程が分かるものは珍しい。防災意識向上にも役立つ」と注目している。
入手したのは東京都内に住む古写真収集家、石黒敬章さん(81)。2017年、知り合いの古書店から送られてきた目録に「震災直後東京復興生写真」という項目を見つけた。