麻薬王息子拘束で30人死亡

Published by
共同通信

 【ロサンゼルス共同】メキシコ治安当局が同国最大級の麻薬組織を率いた「麻薬王」の息子、オビディオ・グスマン被告(32)を拘束した5日の急襲作戦で、地元当局は衝突による死者が計30人に上ったと明らかにした。AP通信が6日伝えた。麻薬組織側はマシンガンで応戦、治安当局が武装ヘリコプターを投入するなど激しい銃撃戦となり、負傷者も50人以上に達した。

 死亡したのは治安当局の11人と、麻薬組織「シナロア・カルテル」のメンバーとみられる19人。北西部シナロア州クリアカンでの急襲作戦では、被告の移送阻止を図る麻薬組織側が空港施設を襲撃、民間機も被弾した。