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NYの高級レストラン、高嶺の花に
食品価格高騰が直撃

ニューヨーク市の高級レストランが過去1年間に、コースメニューの価格を大幅に値上げし、高嶺の花になっている。食品価格高騰が直撃し、日常的な利用客のために値上げ幅を最小限に抑えるカジュアルなチェーン店などと異なり、客の利用頻度が少ないため、大幅な値上げに踏み切らざるを得ないのが現状だ。イーター・ニューヨークが5日、報じた。
4年ぶりの値上げに踏み切ったミシュラン3つ星獲得店「パ・セ」は、看板コースメニューが390ドルから425ドル(税抜き・サービス料込)になった。この1年間、市の高級レストランは軒並み値上げを実施し、最高級の2人用テイスティングメニューが、飲み物代別で900ドルを下回ることはほぼなくなった。
「ヨシノ」や「イレブン・マディソン」、「ノズ」、「マサ」では、過去12〜18カ月の間に、コース料金1人分を100ドル以上値上げ。その他の高級店でも値上げにより、コース料金400ドル台の店が増えた。市には、ディナーデート代が千ドルを超えるのがほぼ確実な店舗が少なくとも15軒あり、その数はパンデミック以前から3倍以上に増えた。ロシアによるウクライナ侵攻やグローバルサプライチェーンの歪み、異常気象、労働市場の逼迫が生んだ食品価格の高騰は、全米のレストランにメニューの値上げを余儀なくさせた。
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