佐賀、ネット中傷防止条例提案へ

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共同通信

 インターネット上での誹謗中傷や差別を防止するため、佐賀県が新たな条例を制定すると決めたことが10日、分かった。不適切な投稿に関して、県がプロバイダーに削除要請する規定などを盛り込む。2月16日開会予定の定例県議会に条例案を提出し、3月半ばの施行を目指す。

 人権関連の条例でプロバイダーへの削除要請を明記するのは全国的に珍しい。県によると、九州7県でも初めて。中傷からの保護対象は原則として県民を想定している。

 条例案は、不当な差別やいじめを含む人権侵害を禁止行為と定義した。ネット投稿による人権侵害に対しては、県が掲示板の管理者やプロバイダーに削除を要請する。