異常のソユーズ、無人で回収へ

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共同通信
カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられるロシアのソユーズ宇宙船=2022年9月(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのボリソフ社長は11日、冷却剤漏れとみられる異常を起こした宇宙船ソユーズを国際宇宙ステーション(ISS)から無人で地球に回収すると発表した。このソユーズで地球に戻る予定だったロシアなどの宇宙飛行士3人を帰還させるため、3月に予定していた次の宇宙船打ち上げを2月20日に前倒しし、無人でISSまで飛行させると明らかにした。

 ソユーズは昨年9月に米国とロシアの飛行士を乗せてISSに到着。同12月に異常が見つかり、ソユーズ計器室内部の温度が一時40度に達した。滞在中の若田光一さんら宇宙飛行士に危険はなかった。