川に最も近い駅、空気の質最悪
有害なPM2.5濃度、危険な高さ
ニューヨーク市の地下鉄駅と河川トンネルの影響について、川に近い駅が空気中の微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が最も高いことが、ニューヨーク大学(NYU)グロスマン医学部の最新研究で分かった。amニューヨークが10日、報じた。
調査は、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ各区にある地下鉄55駅とニュージャージー州のパストレインの駅で実施。PM2.5濃度が最も高い駅は、ブルックリン区のB•Q線7アベニュー駅で、317.2ppmだった。濃度が高い上位10駅のうち8駅が水底トンネルを出てすぐに位置していた。
ブルックリン区のA•C線ハイストリート、F線ヨークストリート駅、マンハッタン区の4•5線ボーリンググリーン、A•C線フルトンストリート駅などは、いずれも川を渡って最初の駅で、PM2.5が200ppmを超えていた。全体的に、川に最も近い駅のPM2.5は、川から2、3駅離れた駅より平均濃度が80〜130%高かった。一方、橋で川を渡る場合は、川に近い駅の方が空気の質が高かった。
これまでの研究で、地下鉄ネットワーク全体の平均PM2.5濃度が人体に有害な値を大幅に超えていることが分かっている。調査対象55駅のうち50駅で、環境保護庁が、健康に悪影響を与える手前の1日の限界暴露量とする35ppmを超えていた。PM2.5は、喘息や肺がん、心臓病などを引き起こす。
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