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共同通信
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太平洋戦争末期の沖縄戦で看護要員として学徒隊に動員され、戦後は語り部として活動した中山きく(なかやま・きく)さんが12日午後10時21分、がんのため那覇市の病院で死去した。94歳。沖縄県出身。自宅は那覇市。葬儀・告別式は17日午後2時から那覇市銘苅3の22、那覇北紫雲閣で。喪主は長男章(あきら)氏。
沖縄戦で、女学生20人以上が犠牲になった「白梅学徒隊」に所属した。戦後は戦争体験の継承に取り組み、元隊員らでつくる白梅同窓会の会長も務めた。沖縄を訪れた上皇ご夫妻と面会し、野戦病院で負傷兵の手当てをした経験を伝えた。