編集部が気になった1週間の出来事
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7000人超の看護師がスト決行 給与や労働条件を巡る交渉決裂
ストライキは3日間におよび、12日に暫定合意に至って終了した。(編集部A)
「ニューヨークをより安全に、より手頃に」 ホークル知事、意欲的な一般教書演説
最低賃金引き上げ。現在シアトルやCA州の一部は$17を超えるが、NYは$15。(編集部K)
川に最も近い駅、空気の質最悪 有害なPM2.5濃度、危険な高さ
York St駅の再建は、駅を貫くBK橋支柱の建替えが難しい為、遅れている。(編集部M)
編集後記
皆さん、今週も一週間お疲れさまでした。
今週は、ヘルスケア・カンファレンスにあわせてSan Franciscoに行っていました。このカンファレンスは、長いホリデー・シーズンあけ最初の大きなヘルスケア会議ということもあり、例年大盛り上がりします。さらに今回は3年ぶりの対面での会議ということもあり、あいにくの天候にも関わらず、参加者の皆さんも非常にアクティブで、アメリカの会議文化の復活も感じました。(同時期に行われる周辺での会議も含めて、4万人近い人がこの会議に訪れるとのことで、SFのホテル客室数が3万部屋超、同市の一日の平均観光客数が4万人などという数字を見ても、この会議の影響力をお判りいただけると思います。当然、ホテルの値段はすさまじく高騰します。サービスは、変わらないのに。。。)今年のSFは、雨が非常に多く、会議期間中も大雨が降り、SFのあの激しい坂を、雨水が流れるなか、あたりの会議場を転々とするという会議となりました。(実際に、洪水注意報が出ていましたし、Union Square周辺で、大きな木が折れて、バスの上に落ちてくるとこともあったようです。このような悪天候にも関わらず、新薬開発に関する議論は非常に明るく、デジタル技術発展にともなう遺伝情報解析の進捗もあり、新たな治療法確立を含めて、ヘルスケア業界の発展を期待させられる会議でした。やはり常に挑戦し続けられる目標があるというのは、やりがいがありますね。
同時に、同業界としては、高騰する薬価(大手製薬会社が一堂に会するということで、製薬会社に対する抗議活動も一部あったようです)や高い医療費(アメリカでは、一人当たり$13K。日本は、同34万円程度なので、為替レートにもよりますが、4~5倍ほど高いですね)などの産業構造的課題もありますし、金利上昇にともなうリスク・マネーの後退といった資本市場の課題、ヘルスケア労働者の慢性的な不足といった課題(“NYCで7,000人超の看護師がスト決行”という記事の中で、『欠員が埋まらず、「緊急治療室では看護師1人が患者20人の担当になることもしばしば」』というコメントもありました)もあります。またそもそもコロナ自体も、感染がこのまま収まるかどうかという問題(“米、新たなオミクロン株が拡大”, “中国で9億人感染と推計”)に加えて、メンタルヘルスも含む“後遺症”問題も残っています。
このように様々な可能性・課題を、高い熱量を感じながら、集中して考えることができ、今年への意気込みを新たにすることができたのはよかったと思います。やはり、これらは対面での方がいいですね(Fisherman’s WharfでClam Chowderを食べれたということもありますが。こちらも、virtualではできないですし。Sourdoughに入ったものではなかったので、こちらは、またSFに戻る理由ができたということで。)
参考)https://www.sftravel.com/where-to-stay#:~:text=San%20Francisco%20has%20more%20than,to%20more%20budget%2Dfriendly%20choices.
月曜はMartin Luther King Dayで祝日ですし、この長い週末は、年始のスタートダッシュを少し落ち着かせるためにも、ゆっくりと温かくお過ごしください。
編集部より
今週の1枚