神戸、夜明け前に鎮魂の音色

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共同通信
阪神大震災から28年となり、神戸市街を一望できる諏訪山公園で犠牲者を追悼しトランペットを演奏する松平晃さん=17日早朝、神戸市中央区

 神戸市の高台にあり、市街地を一望できる諏訪山公園(同市中央区)では夜明け前、鎮魂の思いを込めたトランペットの音色が鳴り響いた。

 午前5時46分の発生時刻に合わせ、川崎市のトランペット奏者松平晃さん(80)が童謡「冬の夜」を演奏。松平さんは「子どもたちは震災当日、ものすごく怖い思いをして逃げたと思う。そういうことが繰り返されないようにという願いを込めた」と説明した。

 毎年のように演奏しているという松平さんは「トランペットは悲しみも怒りも喜びも表現できる。できるだけ長くこの場で吹きたい」とも語った。