国が法廷での上映に反対

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共同通信

 名古屋出入国在留管理局の施設で2021年3月、収容中に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の遺族が国に損害賠償を求めた名古屋地裁の訴訟で17日、進行協議があった。遺族代理人は協議後、収容中の監視カメラ映像に関し、国側が保安上問題があるなどとして、法廷での上映に反対したことを明らかにした。

 国は「(非公開の)弁論準備手続きで十分だ」と主張したという。遺族代理人は「行政に裁判公開の原則を踏みにじられた」と批判している。地裁が今後、再生方法を決める。国は既に、約5時間分の映像を地裁に提出している。