クジラの死骸、ガス抜き学術調査

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共同通信
学術調査などのため、作業船に載せられたマッコウクジラ=18日午後3時34分、大阪市此花区(共同通信社ヘリから)

 大阪市の淀川河口近くで死んでいるのが確認されたマッコウクジラについて、大阪港湾局は18日午後、死骸をクレーンでつって作業船に載せた。体内にたまって爆発する恐れのあるガスを抜いた上で、年齢や食べ物などの習性を調べる学術調査を実施。19日には紀伊半島西側の領海南端まで運び、重りを付けて沈め、一連の処理作業を終える見通しだ。

 調査では大阪市港区の水族館「海遊館」職員らが、ガス抜きのために開けた穴から体内を確認した。DNAや環境汚染物質を解析するため、筋肉組織も採取。性別は雄だった。