26年度の国債費、4.5兆円増

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共同通信

 財務省が将来の財政状況を見通す上で、2026年度に想定する長期金利を1.6%に引き上げたことが18日、分かった。23年度当初予算案では1.1%だが、債券市場での上昇傾向を反映させた。引き上げにより、国の借金返済や利払いに必要な26年度の国債費は、23年度より約4兆5千億円多い29兆8千億円に膨らむ。一般会計の歳出総額の25%を超え、国の財政運営はますます借金返済に追われる形となる。

 国債費の増加で社会保障や公共事業、教育といった政策経費が大きく切り詰められる恐れがある。また歳出規模に比べ税収などが不足したままでは、国債発行と国債費の膨張が止まらなくなる。