現代版宝探し、イースト・リバーで展開
マンモスの骨発掘目指し、冬の冷たい水中へ
マンハッタンの東を流れるイースト・リバーで、トレジャーハンターのグループが複数目撃されている。彼らは、ボートや潜水用具、遠隔操作カメラなどを用いて、水中を探索。一部で唱えられた「マンモスの骨の入った箱が、1940年代に捨てられた」との説を基にしているという。ガーディアンが15日、伝えた。
「宝くじと同様、チャンスは転がっていると思う」。ニュージャージー州ノース・アーリントンに住む商業ダイバーのドン・ギャンさん(35)は力説する。先週初めから、弟と2人の作業員と共に、捜索活動を始めた。
現代版宝探し騒動の発端は、昨年末、アラスカの金鉱夫ジョン・リーブス氏が出演したポッドキャストで「貴重な先史時代のマンモスの骨が箱ごと捨てられた」と話したこと。証拠がないにもかかわらず、夢追い人たちは冬の冷たい水中で、マンモスの骨を探している。
20世紀初頭、金鉱で発掘された先史時代のものである哺乳類の骨の一部がニューヨークに運ばれ、米自然史博物館に寄贈されたものの、博物館にふさわしくない骨はイースト・リバーに捨てられたと、リーブス氏は訴えた。米自然史博物館は「これらの化石がイースト・リバーに廃棄されたという記録はない」と真っ向から否定。博物館のアーカイブや、他の科学的資料にも報告の記録は見つからなかったと強調している。
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