NY市、妊娠中絶薬を無料配布 年間1万件の中絶達成へ

 

 

NY市、妊娠中絶薬を無料配布

年間1万件の中絶達成へ

 

会見をするアダムズ市長(Photo: アダムズ市長の公式ツイッター(@NYCMayor)より)
今日から妊娠中絶薬の提供を開始するブロンクスのモリサニア・セクシャル・ヘルス・クリニック(Photo: グーグルストリートビューよりスクリーンショット)

 

 ニューヨーク市のアダムズ市長は17日、市保健精神衛生局(DOHMH)のクリニック4カ所で経口用の妊娠中絶薬を無料配布すると発表した。18日、amニューヨークが伝えた。

 妊娠中絶薬はすでに市のヘルス・アンド・ホスピタルズ(H+H)11カ所で入手することができる。この日「女性の健康問題」と題するスピーチの中で、アダムズ氏は「妊娠中絶薬の配布プログラムを拡大する」と宣言。「率先して妊娠中絶薬を配布している市は世界にニューヨークただ1つだ」と続けた。ブロンクス区のモリサニア・セクシャル・ヘルス・クリニックでは18日から無料配布が始まる。クイーンズ区ジャマイカ、マンハッタン区セントラルハーレム、ブルックリン区フォートグリーンのクリニックでも年末までに配布を開始する。同席したDOHMHのバサン局長は「薬の費用は市の予算から捻出する。4カ所のクリニックで年間1万件の妊娠中絶を達成することができる」と指摘。「経済的、非経済的な障壁はない。市の住人でなくても、クリニックに来れば入手できる」と話した。

 またアダムズ氏はスピーチの中で、女性の健康問題に関するサミットを3月に開催すると発表。医療機関や企業、活動家団体などと意見を交換し、その翌月には総合的な政策提案を行うという。

 


最新のニュース一覧はこちら←

 

 

タグ :  ,