清滝氏、移民促進論を展開

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共同通信

 内閣府は19日、政府が16日に開いた経済財政諮問会議の議事要旨を公表した。マクロ経済学の専門家を招いた特別セッションで、米プリンストン大の清滝信宏教授が、持続的な成長には移民の受け入れ促進による高度人材の確保が必要だとの持論を展開したことが明らかになった。

 清滝氏は、ノーベル経済学賞の候補者として知られる。成長を続けるには技術の進歩が最も効果的で、海外との間で人材や資金の往来が不可欠だと訴えた。移民の受け入れ促進は「少子高齢化に対する切り札にもなる」としたが、実現には「政治力が必要」とも語った。