

ニュージャージー州議会下院議員のエレン・パーク氏(民主党)が11日、ニューヨーク育英学園(ニュージャージー州、岡本徹学園長)を訪問し、園児・児童との交流を楽しんだ。パーク氏は、同州議会でアジア系移民女性として初の当選を果たし、活躍している。6歳で移民した際は英語を話せなかったと語り、「それでも議員になれた。みんなも、議員や連邦議員、大統領にでもなってほしい」と、力強いメッセージを送った。
パーク氏は、1年生の国語の時間、4年生のステンドグラスを作る授業のほか、ダンスや歌を使って英語を学ぶ「さくら組」、英語の単語を教師との双方向な対話で覚える「ひまわり組」の活動を見学した。 交流会では、児童から「(当選前に)なぜ弁護士になったのか」「なぜ立候補したのか」「当選した時に何を思ったか」といった質問が相次いだ。
パーク氏によると、生花店を営む両親と韓国から移住した際は6歳で、英語が一言も話せなかった。しかし、韓国人が多い校区で育ち、韓国語が話せる親友の助けで英語を克服することができた。 「(育英の)みんなも自分と同じ顔をした友達がいながら、英語を学べる恵まれた環境にいます。私が議会に行くと、私のようなアジア系は私だけです」(パーク氏)

「みんなは自分がなりたいものに何にでもなれます。要はどう準備するかです。学びは、学校だけで終わるものではありません。大人になっても続き、好きなことならずっと一所懸命できるのです」(同)
在ニューヨーク日本国総領事館の森美樹夫大使も同行。 「パーク議員からニュージャージー州を代表する議員になる人が出てほしいと話があった。日本政府を代表して活躍する人も出てくると思っている。健康で立派な大人になってほしい」 と子どもらに話した。
パーク氏はデイリーサンのインタビューにも応じ、社会問題となっているアジア系市民へのヘイト犯罪について話した。 「ニュージャージー州では、今年からヘイト犯罪について小学校レベルで学ぶことが決まりました。アジア系だと『自分の国に帰れ』と言われるが、そういう人たちも移民です。米国は移民の国です。児童・生徒にその事実を教えて、差別を排除していくことがとても重要です」
ニューヨーク育英学園は、1979年創立。卒園生、卒業生は約3500人に上る。全日制幼児部(57人)、小学部(74人)ともに英語の活動・授業が毎日あり、バイリンガルを育成している。パーク氏は、 「土曜、日曜にもウィークエンドスクールがあり、私立でありながら40年以上も宗派性がない活動を続けているのは、非常に珍しく興味深い」 と、感想を述べた。

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