ブロンクス川にイルカ出現
水質改善努力の成果
ブロンクスリバーで今週、複数のイルカが目撃された。10年以上水質改善努力を続けてきた賜物として話題になっている。19日、ニュー・サイエンティストが伝えた。
ブロンクスリバーは全長39キロメートル。もともと豊かな生態系を育んでいたが、19〜20世紀に生活排水や産業排水が流れ込んで水質汚染が深刻化。イルカや亀、魚などが激減した。そこで、連邦政府の1000万ドルを超える補助金を得て、水質改善への取り組みが始まった。
2007年には200年ぶりにビーバーが生息しているのが見つかった。水質改善努力は道半ばではあるものの、牡蠣やカニも戻ってきた。そして、今月16日にはブロンクス区スターライト公園で住民が複数のイルカが水面に背びれを立てて泳ぎ回っているのを発見。ビデオに収めてSNSに投稿し、注目を集めた。
ニューヨーク市内の水系でイルカが目撃されるのはまれ。13年と21年により大きなイーストリバーでバンドウイルカが泳いでいるのが見つかって以来の出来事だ。ニューヨーク市公園リクリエーション局は今回のイルカは、エサとなる魚を追ってブロンクスリバーに入り込んだものとの見解を発表。イルカを目撃しても50メートル以上距離を置き、イルカを脅かさないよう呼びかけている。
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