異次元の少子化対策で論戦へ

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共同通信

 岸田文雄首相は23日、衆参両院で施政方針演説を行い、急激な少子化に危機感を訴え「次元の異なる対策」を実現すると決意を表明した。反撃能力(敵基地攻撃能力)保有など防衛力強化に向け安全保障政策を大転換したと強調。野党は政権の防衛費増額に伴う増税方針に反対し、対決姿勢を強める。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との関係を巡り、細田博之衆院議長を追及。論戦の行方は、4月の統一地方選や同月に見込まれる衆院補欠選挙に影響を与えるのは必至だ。

 内閣支持率が低迷状況から抜け出せない中、通常国会が開幕。首相は「4月決戦」を前に正念場を迎える。